

1200年前。遠野早池峰山開山の時、
遠野の歴史の裏側であることが起きていた。
動物と自然、人間がおりなす伝承の里に突如あらわれた
第三の勢力「逢魔(オウマ)一族」。
彼らは「人間のつくる未来への絶望」に危機を感じ、
遠野を我が物にせんと様々な侵略を開始した。
力や能力に圧倒的に優れた「逢魔一族」の攻勢に、
遠野に住む全ての者たちは苦しみ、苦戦を強いられる。
しかし、苦戦する中で動物や人間、遠野を守らんとする里のカミ達は共に手をたずさえて、
ふるさとを「守る」(まぶる)ための組織を結成。
「逢魔一族」に対するために、人間、動物、自然、カミは力を合わせついに
権現様(ゴンゲンサマ)のご加護を受けた守人、「守人牙」(マブリットキバ)を誕生させた。
「守人牙」達の登場で状況は逆転、「逢魔一族」は主たる三山天王を封印され、
他の「逢魔一族」もことごとく敗走、ついにふるさと遠野から「逢魔一族」は退き、遠野に平和がおとずれた。
そして1200年後の現在、ふるさと遠野。
流れる時の中で、「守る」組織は
「郷土同盟ダブルクレーン」となり、
「守人牙」は「マブリットキバ」としてひそかに受け継がれていた。
しかし、平和になったはずのふるさと遠野に再び異変が起きる!
封印したはずの「逢魔一族」が再び姿をあらわしたのだ!
今、再び1200年の時を越えて、ふるさと遠野で熱い戦いが巻き起こる!
さぁ!今だ!目覚めよ郷土!ゴンゲン降臨!マブリットキバ!再びふるさとのために立ち上がれ!


マブリットキバは「郷土同盟ダブルクレーン」が開発して伝えている
「魂をもつ鎧型ハイパー・カグラアーマー」。
遠野三山に伝わる「黄金の神鉄」と「三山の白銀」で構成された姿は
「遠野の民族芸能」によく用いられる、
魔除の黒、来迎の金、清めの銀をイメージした姿をしている。
自然や動物、里のカミ達の力を統一、「降臨」させ、
ありとあらゆる事態に対応する強力なふるさと戦士である。
その任務は平和を乱す「逢魔(オウマ)一族」との戦いから、ふるさと遠野の営業や町のお手伝いまでと様々である。
「マブリットキバ」は所属する戦士の通称で、リーダーとなる者の名前。
必ず「ゴンゲンサマ」を頭部にいただいているのが特徴。
「マブリット戦士」の中では、もっとも優れたバランスと戦闘能力、ふるさと営業能力をもっている。
他に数人の「マブリット戦士」が存在しているが、人々や動物の感情や思いにこたえて「進化」する力を持つのは
「マブリットキバ」のみである。
10の神通力を使いこなすともいわれるが、1200年に渡る長き戦いの中でその力の大半は失われている。


ふるさと遠野郷を守る「守人達」と、様々な里の神々で構成された有志同盟。
メンバーはふるさとを思う有志の人々と、ザシキワラシやカッパ、天狗や白狐などの遠野を見守ってきた者達と様々。
一般的にザシキワラシやカッパなどは妖怪の類といわれるが、遠野ではともに暮らす里の神々として人々から大切にされている。
任務は遠野を脅かす「逢魔(オウマ)一族」の撃退からお祭りのお手伝い、地域運動の参加応援と観光営業、何でもこなす。
メンバー全員が出動するのではなく、任務にあわせた「マブリット戦士」がその都度きめられ、派遣されるようになっている。
1200年の長き歴史の中で、常にザシキワラシの姫が当主として同盟を守り続けて、現在にいたる。
ちなみに同盟のエンブレム「ダブルクレーン」とは「二つの向かいあう鶴」の意味がモチーフ。
「何事にも逃げず、どんな苦境にも勇気をもって向かい合う」というのがメンバーの掟だ。
もちろんみんなボランティア、きびしい仕事である。


1200年前の遠野に突如としてあらわれた超常の力をもつ古の異形の一族。
人間や動物、遠野の里の神々とは全く違う、別の種族であり、
その多くははいまだ謎につつまれている。
容姿は様々だが、その大半は人の世で起きる不幸や悲しみ、恐れなどを
そのまま現実にあらわしたような姿をとっている。
逢魔(オウマ)一族の目的は「遠野郷の征服」であり、その為に様々な嫌がらせや謀略を繰り返している。
基本的に逢魔一族は人々の「希望」を奪い、明日への活力を失わせることを行動の基本にしているようだ。
性格もこれまた様々で、サムライ気質のような豪の者から、見ていて泣きたくなるぐらい卑怯でセコイ奴までいる。
また、戦いの際はそれぞれが得意の武器を持ち、それを使い戦いに勝利をするのが一族の美学のようだ。
現在はわかっているのはここまでだが、逢魔一族の秘密はこれから徐々に解明されていく事だろう。


郷土同盟ダブルクレーンには「降臨」の力を持つ、ふるさと実働部隊「マブリット戦士」が何人か存在する。
それぞれが何らかの遠野の力の源である存在を、一時的に「降臨」してマブリット戦士になる能力をもっている。
本来のマブリット戦士達は活動や能力が特殊で限定的な者が多く、自由に行動できる万能タイプは「マブリットキバ」のみ。
また、マブリット戦士は必ず「相棒」と呼ばれるパートナーと組み、
任務にあたる。
相棒はマブリット戦士が人の場合はカッパやザシキワラシ、天狗などの里の神々が人の姿となり付き添う。
逆にマブリット戦士が里の神々であった場合、人が相棒となり任務に付き添うのが習わしである。
これはマブリット戦士の「降臨」の力を保つためとも、任務の際、迅速に神通力を発揮するためとも言われている。
「マブリットキバ」が「カッパのカリンちゃん」や「神馬ハクオウ」などの相棒と行動をともにするのもこのため。
それぞれは変身する最新の戦士というよりも、昔の武士のような甲冑や陣羽織を好むスタイルやイメージを持つのも特徴だ。
民話や伝承、様々な神々と今も共存する「イーハトーブの里」ならではのスタイルといえるだろう。


2008年・・・マブリットキバは、新しい進化した姿となった。
2007年の「遠野産業まつり」での逢魔(オウマ)一族との決戦で、
ナゲキとヒガミの正々堂々とした戦いに対し、
自ら、彼らのこんしんの攻撃を真っ向から受け、大きな損傷を受けたからである。
ハイパーカグラアーマーの修復は困難を極めた。
なぜなら、マブリットキバのパワーの源である「ゴンゲン様」が、
古来よりのしきたりである「ゴンゲンの年取り」で山にお帰りになっていたため
ハイパーカグラアーマーの修復が絶望的な状況にあったからである。
事態を解決するため、マブリットキバ自身が年始年末にかけて「霊山早池峰」に参り、
年明けとともに新たな力である「霊山早池峰の風」の力をハイパーカグラアーマーに降臨させ
新たな姿の「マブリットキバ」となった。
新たな「マブリットキバ」の勇姿は、
マブリットキバの象徴でもある「ゴンゲン様」と六角牛の「神鹿」のツノ、
「郷土同盟ダブルクレーン」のエンブレムがマスクに施され、
霊山早池峰の力でもあり恵みでもある「駆け抜ける山の風」の力を宿す事となる。
ふるさと岩手を風のように縦横無尽に駆け抜け戦う
マブリットキバに、ふさわしい姿である。
以前のカグラアーマーは「ゴンゲン様」の、そのすさまじいパワーがメインであり、
その反面、機動力が低く、すばやい敵には苦戦していた。
これらの事態とカグラアーマーの全面修復を解決するために、
年も新たに「霊山早池峰」から御神力をわけていただき、新しい力を宿したわけである。
「早池峰の風は時としておだやかで、時に厳しい疾風となる...。」
山の風は時としてやさしく、時として容赦無く厳しいヤマセとなって吹き荒れる。
「霊山早池峰の風」の力を宿した「マブリットキバ」は、
そんな「厳しい早池峰山の風の顔」の表情を見せる。
これは悪しき力の源による術や逢魔の起こす不幸もなども吹き飛ばし、
浄化せしむ強い山の風の力である。
これから、さらに強力な逢魔一族の刺客が、ふるさとに現れるだろう。
よりいっそう激しさを増す戦いから、
ふるさとを守るマブリットキバに敗北は決して許されない。
カグラアーマーは主の心のカタチが現実になるもの。
新しく厳しい顔は、新たな逢魔一族との戦いに、
全力を向けたマブリットキバの決意の現れだといえよう。