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【山田町の学校と子ども達へAKB48さんにあってきた事の報告を行いました】

AKB48さんに山田町の子ども達の感謝状と手紙を届けた後に、
私たちは報告のためにレポートなどを用意して山田町へと報告に行きました。

山田町の学校はちょうど始業式が終わった時期でした。

私たちはレポートやAKB48さんに撮って頂いた写真やサインを携えて、
まず学校の校長先生や教職員の方々に報告をさせて頂きました。

先生方も手紙運動を見守っていらっしゃったので、その後どうなったのかを心配して下さったり、
いざAKB48さんに渡せなかったらどうしようと思って私たちの立場に関しても配慮をして頂いておりました。

私たちはAKB48さんにお会いできた事をレポートを交え、お話しました。

メンバーの方々が直接に私たちに会っていただいた事、

子ども達からの手紙と感謝状を笑顔で快く受け取って下さった事、

運営の方々もとても心配されていて、山田町から来たと聞いて喜んで頂いた事、

山田町の皆さんからのメッセージを伝えて、メンバーの皆さんが泣いていた事、

メンバーの皆さんは訪問に来たときの事を詳細に覚えていて下さった事、

被災地を訪問するメンバーの皆さんの苦悩しながら誰かのためにと活動している事、

サインも写真もメンバーの方々や運営の皆さんのお気遣いで頂けた事、

全て、ありのままにお伝えしました。

学校の先生方や親御さん達は、歓声をあげて自分の事のように喜んで頂きました。
それと同時に名誉も地位もあるAKB48さんにどれだけの苦労があるのか、
歳も若いメンバーの皆さんや運営の皆さんがどういう想いと決意で被災地への訪問や
応援を行っているのかを聞いて、先生方も親御さんもたまらずに涙する方も多くおりました。

悩みながら誰かのためにと活動をしていくメンバーさんや運営さんの話を聞いて、
なぜAKB48さんが子ども達にこれだけ愛されているのかが理解できたと、
先生方や親御さん達も何度も目に涙を溜めて感動しておりました。

楽しいだけではない、華やかなだけではない、苦労し、努力を積み重ね、期待に応えようと自問自答し
自ら答えを得る前に走り続けて悩む姿に、子ども達は自分の気持ちも同調して重ねる事ができるのでしょう
と先生方はおっしゃいました。

明るい場所にいる彼女たちは全てを持っているの様に見えてそうではない、分刻みのスケジュールの中
自由に振り返る余裕がない中で誰かのためにと、一生懸命に活動しているのだと知った先生方や親御さんは
大変に有難い事ですと感謝をし、山田町の子ども達のために向き合ってくださった事に
何度もお礼を述べて下さいました。

そして、報告が終わった後に先生方は

「これは私たちから伝えずに、できれば直接にお会いしてきた皆さんから手紙を書いた子ども達に
ありのままの優子さん達の言葉やAKB48の皆さんの考えと気持ちを伝えて下さい、
そのほうが子ども達も絶対に喜ぶだろうし、きっとそこから大切な事を学ぶはずです」


と、お願いされ私たちもそれができるのならと快く了承しました。
後日、子ども達の授業の妨げにならない時間を先生達に用意してもらって、
子ども達へ直接に報告会を行わせて頂きました。

学校で緊急に放送を流してくださったり、手紙を出した子ども達を集めて下さって、
大勢の子ども達が集まる中で先生も交えて、子ども達への報告会が始まりました。

私たちは大きな声で子ども達に報告を始めました

AKB48大島優子さん、篠田麻里子さん、柏木由紀さん、指原莉乃さん、SKE48松井玲奈さん、
NMB48山本彩さんが山田町の学校のみんなからの手紙を直接に受け取って下さいました!」

子ども達は大歓声をあげる子もいれば、手を取り合って「やったー!」と飛び跳ねる子もいたり、
事の重大さが飲み込めずしばらくポカーンとしてから、我を忘れたようにはしゃぐ子もいました。
とにかく子ども達はAKB48のメンバーさんが直接に会ってくれて、手紙と感謝状を
受け取ってくれた事に「すごーい!」「信じられない!」ととにかく大喜びするばかりでした。

その笑顔は本当に輝いていて、私たちも先生方も笑顔になりました。

そして、子ども達の満面の笑顔の中、大島優子さんの気持ちやAKB48としての気持ち、
それを支えてくれている運営の方々の気持ちを子ども達にできる限りわかりやすく話しました。

被災地を訪問しているAKB48さんの気持ちや、それを振り返ることができないもどかしさ、
訪問する事で本当に誰かのために活動できているのかと言う答えの得られない苦悩をしていた事、
応援してくれる恩返しの為にもと自分達に一番できる「歌」で
誰か一人にでも笑顔になってくれればと心から思っている事、
真剣にみんなの事を忘れずに心配してくれていた事、出会った人々の事も、山田町の事も
覚えてくださっていた事、

そしてみんなからの手紙と感謝状を受け取って、人目も気にせずに涙を流して喜んでもらった事。

優子さん達からの言葉を聞いて、子ども達は静まり返って真剣に聞いていました。
涙を流して聞く子ども達もいました、子ども達にとってメンバーの皆さんの苦悩や決意、そして
気持ちを真正面から受け取ってくれたと言う事は予想を上回る事だったからだと思います。

そしてメンバーの皆さんの涙は決して悲しい涙ではなく、
山田町のみんなの「ありがとう」の気持ちが嬉しくて泣いていたんだよと言う事を伝えました。
子ども達は少しでもみんなの気持ちがメンバーの皆さんのためになってくれたのだと知って、
安心して照れながらすぐに満面の笑顔になりました。

そしてそれを傍で聞いてくれていた先生達も涙ぐみました。

その後は撮影してくださった写真と頂いてきた寄せ書きのサインを見せながら報告をしました。

子ども達は写真を見ては

「本物だー!優子さんだ!」 「さっしーだ!うれしい!」
「れなちゃんだ!ゲキカラだー♪」 「ゆきりんだ!わー!すごい!」
「マリコ様、テレビと同じでキレイだね!」 「さや姉やっぱりカワイイよね!」

と満面の笑顔で喜び、サインを見ては

「すごい!はじめて本物を見た!」 「さっしー、またきてくれるかも!」
「私たちに書いてくれたんだ、うれしいよー!」
「このサインは奇跡だとおもう、感動する!」 「どうしよう、すごくうれしいんだけど!」

と、寄って来ては喜び、興奮して見入っておりました。
そこには私たちが今まで見たくても見れなかった子ども達の本当の笑顔が溢れていました。

そして子ども達はほんの一部の女性の先生達しか気づかなかった事に気づきました。

「優子さん。写真を見ると笑っているけど泣いているのがわかるよね、
うれしいな、よかったな、私たち力になれたのかな?」


その言葉を聞いて、私たちや先生達は涙が溢れそうになりました。
一番気づいて欲しかった大切な事に子ども達はちゃんと気づいてくれました。

たとえ距離が離れていても、心は通じ、優子さん達の想いを受け止めてくれたのだと思い
嬉しくなりました。

支援の大小や誰に何かをしたかの理屈ではなく、誰かのためを想い行動する事の大切さを
AKB48の皆さんは涙を隠さず、笑顔を見せる事で
子ども達や大人の私たちに離れた場所からちゃんと教えてくれたのです。

「山田町にまたきてくれるかな?でもさ、ちゃんと立派になった山田町を見せなきゃだめだよね!」

「元通りになって、今度はちゃんとコンサートのお仕事で来てほしいよね!」

「私たちもさ、どんな事があってもさ、優子さん達みんなをおうえんしていこうよ!」

子ども達の発言を聞いて、私たちは子どもとはなんと素晴らしい存在なのかと再確認しました。
きっと僅かな報告の中で、子ども達は自分たちに何ができるのかを悟ったのだろうと思いました。

そして、最後は感謝の気持ちを忘れないようにと子ども達がパネルに寄せ書きをしてくれました。
実はメッセージパネルは子ども達は昨年の年末に、もし届ける事ができたら感謝の寄せ書きをしようね!
と私たちに相談をして、密かにつくりあげていたのです。

材料はみんなで相談して持ち寄り、足りないものは私たちが頼まれ、岩手の内陸で購入してきました。
私たちは届ける前に「なぜ子ども達は手紙を届ける前に、寄せ書き用のパネルを用意するのだろう?」と
疑問に思いながら手伝っていましたが、この度の一件でそれがわかったような気がしてならないのです。

子ども達は用意していた寄せ書きパネルに、代表の子ども達それぞれが
思い思いのメッセージを書き込みました。

teamA teamK teamB
teamS teamN

そこには「誰かのために」と活動をしてくれているAKB48のメンバーさん達に対して、
感謝と愛の気持ちが満ち溢れました。

私たちが「今度はきちんとファンレターとしてメンバーのみなさんに届けようね」というと

子ども達は「うん!いっぱいうれしかったから、今度からはそうするね!」と笑顔で応えてくれました。

こうして、笑顔で子ども達や先生方に見送って頂いて、
今回の報告会は大人も子供も笑顔で無事に終了いたしました。

その後も先生たちや親御さんと今回の件について話して、最後に学校の掲示板に張れる様に
まとめたレポートと報告の用紙を学校の方々にお渡ししてきました。

そして、山田町にまた被災地の静かな日常が訪れるようになりました。

おかげさまで私たちは「AKBに手紙を届けた人」として子ども達に覚えて頂けることが多くなりました。

先日も学校にうかがった際に、下校中の子ども達に挨拶され、声をかけてもらいました。

「AKBに届けた人だー!こんにちは!この前はありがとうございました!」と元気な挨拶をもらいました。

私たちは
「いやいや、みんなが手紙と感謝状を書いてくれたから届けただけだよ。ちなみに誰のファンなの?」
というと

子どもは照れながら嬉しそうに「ゆうこさんだよー♪わたしはゆうこさんのファンなの」と笑顔で言いました。

「そうかー、ちゃんととお返事をもらえて嬉しかったね、ゆうこさんを応援してよかったね」と私たちが言うと

「うん!うれしかった!」と満面の笑顔で答えて、元気そうに手を振りながら下校していきました。

優子さん達やAKB48の運営の皆さんは言っていました。

【私たちは訪問した被災地のその後がどうなったのかを知る事はなかなかできないのです】

この気持ちは支援や応援をして下さった方々も同じ気持ちなのだろうと思います

しかし、私たちや子ども達は今こそ声を高くして言う事ができます。

AKB48のみなさん。みなさんの活動や応援は確かに子ども達に、伝えたい人々に届いて、
笑顔になっているのです。

感謝してもしきれることではありません。大切な事を教えて頂いた私たち大人は
これから子ども達を必ずに守って参ります。

そして全国の皆様、世界から支援や応援をして頂いている皆様へ

私たちは心から感謝をしています。それは大人であっても、子ども達であっても変わりません。

皆さんがいてくれたからこそ、優しさは尊敬へと変わり、命は明日へと繋がっていくのです。

本当に、本当にありがとうございます。私たちも期待に沿えるように努めて参ります。

全ての皆さんに、感謝の意を表して。今回の報告を終了とさせて頂きます。

見守ってくれた皆様、応援してくれた皆様、そしてまっすぐな優しさを教えてくれた子ども達と

それを笑顔で受け止めてくれたAKB48のみなさん、SKE48のみなさん、NMB48のみなさんに

心からの「ありがとう!」を送らせて頂きます。

山田町子ども支援担当 山田町記録班
NPOいわて・郷プロジェクト 代表 畠山 吹雪より

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